症例報告スライドと抄読会は、入力が違う
症例報告の書き方を探すと、論文としてのCAREや学会テンプレートが見つかる。このページで扱うのは、病棟や医局の症例発表である。検査PDFと英語文献が手元にあり、発表用の資料へまとめたい場面を想定している。
抄読会は他人のジャーナル論文である。症例発表は、自分たちが追った経過と検査である。Gammaなどのスライド作成AIに「症例報告スライド」と頼む前に、施設の検査表と英語ガイドラインを一つのノートにまとめる。
検査表が画像PDFのとき、手打ちでパワポに数字を移すと転記ミスが起きる。先に表として抽出する。英語ガイドラインは必要な数ページだけ対訳し、症例ノートの末尾にリンクする。スライドには、そのノートから引用した一文だけを載せる。
症例発表スライドを、ノート経由で作る
多くの施設で、症例検討会の順はほぼ同じである。現病歴、既往、内服、身体所見、検査、画像、鑑別、方針。テンプレートは東京北プレゼン部のような公開資料や医局の原本を使えばよい。
足りないのは、検査PDFの列を壊さないことと、英語文献の数字をその列の横に置けることである。KolmoPDFに検査PDFを渡し、Markdownの表になっているかを確認する。次に英語ガイドラインの該当ページを対訳する。両方を一つのノートに置き、スライドAIや手作業で見出しを移す。
本デモの検査表は架空である。実患者の帳票ではない。病理スライドやDICOMそのものは、このデモには含まれない。製品が示すのは「表が表として残るか」であり、読影の代替ではない。
症例発表の準備で、AIに任せる範囲
症例発表でAIに任せるのは、構成案と、ノートから拾った数字の並べ替えまでである。診断名を断定したり、個人が特定できる情報を扱ったりすることは任せない。匿名化した帳票だけを使う。
症例報告という言葉には論文執筆の意味もあるが、ここでは病棟や医局での発表資料を扱う。雑誌投稿の書き方は、指導医と投稿規定に従う。
検査表の抽出は地味である。デモも架空の一枚であり、病理画像もCTも入っていない。それでも症例発表の現場では、手打ち転記より表の残存のほうが先に効く。英語ガイドラインは、必要なページだけ対訳し、スライドには一文と出典を載せる。テンプレートは施設のものを使う。AIは枠を埋めない。数字をノートから運ぶだけである。
個人が特定できる帳票は、許可された環境以外に出さない。本ツールは診療行為ではない。架空サンプルを、実在の患者の代わりにしない。
症例発表の前夜に足りないのは、デザインではなく検査表の列である。手打ちでパワポに移すと、単位と桁がずれる。先にMarkdownの表として残し、スライドにはその表から必要な行だけを載せる。英語ガイドラインは全文を訳さない。該当ページの対訳をノートの末尾に置き、発表では一文と出典だけを口にする。